
浜松市は、静岡県内で最も人口が多く、土地活用に適した都市です。
浜松市は日本の大動脈である東海道新幹線沿いにある街であり、名古屋圏から容易にアクセスすることができる立地です。製造業も盛んであり、働く場所も多いことから、賃貸需要は底堅いものがあります。
浜松市では具体的にどのような土地活用が適しているのでしょうか。
この記事では「浜松市の土地活用」について解説します。
目次
浜松市の特徴
浜松市は2007年(平成19年)に政令指定都市に移行した街です。浜松市の人口は、2023年10月1日時点で789,822人となっており、静岡市よりも人口が多く、静岡県内で1位となっています。
静岡県は、浜松市と静岡市の2つの政令指定都市を持つ県です。ひとつの県に2つ以上の政令指定都市を持つのは、全国47都道府県の中でも大阪府、神奈川県、福岡県、静岡県だけです。
静岡県の場合、2つ以上の政令指定都市がある他の県とは異なる特徴があります。それは、浜松市と静岡市は距離が離れており、それぞれが独立した経済圏を形成しているという点です。
例えば、大阪市と堺市は隣接しており、堺市は大阪市のベッドタウンのような役割を果たしています。近接した2つの政令指定都市は関連が深く、相互に大きく影響しあっているのです。
それに対して、浜松市と静岡市は離れていることからお互いの影響力は少なく、独自に発展しているという点が特徴です。
浜松市は浜松市の中で雇用を生み出しており、周辺の市区町村から人口を呼び寄せることができます。
また、浜松市は製造業が盛んであることから、国内だけでなく、海外からも人を呼び込むことができる点も特徴です。
浜松市の土地活用の可能性

浜松市は土地活用のポテンシャルが高い街ですが、土地活用を行うのであれば事業系よりも住居系を優先した方が望ましいです。
浜松市に限らず、全国の政令指定都市でオフィスの賃貸需要は減退傾向にあります。大きな流れとして、交通手段が発達したことに伴い、地方都市に支店を置く企業が少なくなったことが挙げられます。
特に浜松市は東海道新幹線で東京や名古屋から日帰りで出張できる便利な場所にあり、利便性が高いことも理由となってオフィス需要が弱まってきています。
また、日本全体で就労人口が減少しており、オフィスの賃貸需要は今後も弱含んでいく可能性が高いです。
一方で、住宅需要は堅調と言えます。浜松市は商業施設も充実しており、利便性が高いことから、年々、中心市街地に人が多く集まってきている傾向があります。
商業施設やオフィスビルが建っていた場所が、マンションに建て替わるケースも多いです。
中心市街地は今後もますます人が集まってくる傾向があり、賃貸マンション経営やアパート経営といった住居系の土地活用の方が将来性は高いと言えます。
また、浜松市のような人口の多い街では、今後、一気に高齢者が増えていくことが懸念されています。人口の絶対数が多いことから、増えていく高齢者の人数も多く、高齢者の住宅需要はさらに底堅くなります。
将来性を踏まえると、浜松市では高齢者をターゲットとした土地活用を検討してみるのもひとつの方法です。

浜松市
浜松市でおすすめの土地活用法 5選!
この章では、浜松市でおすすめの土地活用について解説します。
【1】浜松駅周辺であれば都市型ワンルーム賃貸マンション経営
浜松駅周辺の中心市街地であれば、単身者向けの都市型ワンルーム賃貸マンション経営がおすすめです。
浜松市の中心市街地には企業も多くあり、働く場所も充実しています。特に、企業の多い浜松駅周辺は、社会人の単身者世帯の賃貸ニーズが存在します。
社会人の単身者世帯の賃貸ニーズに応えるには、オートロックやカラーモニター付きインターフォン等セキュリティーを充実させた賃貸マンションが望ましいと言えます。
【2】佐鳴湖(さなるこ)周辺なら戸建て賃貸経営
浜松市中区には、佐鳴湖周辺に高級住宅街が広がっています。佐鳴湖周辺は、富塚中学校や富塚小学校、富塚西小学校等の優良学区が存在します。
学区の良い住宅街では、戸建て賃貸経営がおすすめです。
戸建て賃貸経営とは、ファミリー層をターゲットとした戸建て住宅を一棟貸しする賃貸経営になります。優良学区には、ファミリー層がわざわざ引っ越してくることも多いです。
基本的には子供の転校を敬遠する世帯が入居するため、一度入居者様が決まると、長期間借りてくれる傾向があります。
長期間借りることになれば、入居率が長期にわたり安定すると共に入れ替え頻度が少なくなるため、入れ替えのたびに発生する修繕工事などの費用を削減することができ収益性を上げることができます。
【3】北区の新興住宅街ならアパート経営
浜松市北区に広がる新興住宅街の中であれば、アパート経営がおすすめです。新興住宅街の周辺には生活に便利な商業施設も集まっており、利便性が高くなっています。
アパートには比較的年齢の若いペア・ファミリー層の需要が強いので、間取りは2LDKや広めの1LDKが望ましいです。
逆に3LDKのような広い間取りを作ってしまうと賃貸面積が大きくなることから、家賃も高くなり、かえって賃貸需要を逃してしまう恐れがあります。
【4】外国人向けアパート経営
浜松市は、製造業が盛んであることからブラジル人やフィリピン人、ベトナム人などの外国人が多く働いている都市でもあります。
浜松市内の外国人は南米出身者が約5割を占めているとされており、特にブラジル人が多いことが特徴となっています。外国人の住んでいる場所や国籍が比較的偏在していることから、ターゲットを絞った外国人向けアパートを事業化しやすいのです。
所有している土地の周辺に外国人労働者が多い場合には、外国人向けアパート経営を検討してみることもひとつの方法と言えます。
【5】サービス付き高齢者向け住宅経営
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談の福祉サービスを提供する住宅のことです。
一部屋の床面積が、原則として25㎡以上であること等の一定の要件を満たす住宅がサービス付き高齢者向け住宅に該当します。
サービス付き高齢者向け住宅は、介護事業者に対して一棟貸しを行う土地活用であり、貸主の手間はほとんど発生しない点が特徴です。賃料も固定であることから、安定した賃料収入が期待できます。
また、サービス付き高齢者向け住宅には、建築費の補助や固定資産税の減免という建物所有者に対する優遇措置がある点も特徴です。

浜松市で土地活用をお考えの方は、
東建コーポレーションまでご相談ください
以上、浜松市の土地活用について解説してきました。
浜松市は静岡県内で最も人口の多い自治体であり、土地活用に適した街です。浜松市内で土地活用を行うのであれば、住居系を優先的に検討することが望ましいと言えます。
浜松市のおすすめの土地活用には、「浜松駅周辺であれば都市型ワンルーム賃貸マンション経営」や「北区の新興住宅街なら2LDKや広めの1LDKアパート経営」、「製造業に従事する外国人向けのアパート経営」等がありました。
浜松市で土地活用を検討する際の参考にしていただければと思います。