
日本の大動脈である東海道新幹線沿いにある静岡市は、土地活用に適した街となっています。
静岡市は、政令指定都市かつ県庁所在地であり、都市としてのゆるぎない基盤ができており、賃貸需要も底堅いものがあります。
静岡市で土地活用を行うには、どのような活用方法が適しているのでしょうか。
この記事では「静岡市の土地活用」について解説します。
目次
静岡市の特徴
静岡市は、2005年(平成17年)に政令指定都市に移行した街です。
静岡市の人口は2023年10月1日時点で677,286人となっています。
静岡県内には政令指定都市として浜松市もありますが、浜松市との大きな違いは静岡市が県庁所在地であるという点です。
県庁所在地である静岡市には、静岡県庁や静岡県警本部といった県の施設の他、裁判所や静岡大学といった国の機関も集積しています。役所の公的機関も多く、静岡県内の他の自治体よりも働く場所が多いと言えます。
また、東海道新幹線も通る静岡駅は、北口周辺が静岡県内の最大の商業集積地です。静岡駅周辺は、静岡県内の商業中心地として機能しており、県内から広域的に顧客を集めることができます。
静岡市は商業地としても住宅地としても静岡県内の中心地であり、地価も県内では最も高いです。
2023年7月における都道府県地価調査では、静岡県内で最も地価の高いポイントは住宅地も商業地もいずれも静岡市内に存在しています。
住宅地は静岡市の「葵-7」(葵区西草深町19-16)が305,000円/㎡、商業地は静岡市の「葵5-10」(葵区呉服町2丁目6番8)が1,430,000円/㎡です。
静岡県内では、「葵-7」は35年連続、「葵5-10」は25年連続の1位です。
地価が高いということは、連動して家賃も高くなります。家賃も高い静岡市は、土地活用に適している都市と言えるのです。

注意:※は地価表示との共通時点
出典:「令和5年静岡県地価調査について」
静岡市の土地活用の可能性

静岡市内で土地活用を行うのであれば、賃貸マンション経営やアパート経営といった住居系を中心に検討することが望ましいです。
静岡市に限らず、東京以外の全国の政令指定都市では、オフィス需要が減退しています。
人口減少によって現役世代の就労人口も減り、リモートワーク等のオフィスを必要としない働き方が増えていること等が理由です。
静岡市には県や国の施設も集積しており、単身者の底堅い賃貸需要が存在する街で、特に静岡駅周辺であれば社会人の単身者の需要が見込めます。
一方で、静岡市は首都圏に近いことから、比較的若い世代が大学進学や就職をきっかけに首都圏に移動してしまう傾向がありますが、土地活用の視点からすると、若い単身者よりもファミリー世帯や高齢者の需要を捉えやすいとも言えます。
そのため、静岡市内で土地活用をするなら、必ずしも単身者だけをターゲットとするのではなく、ファミリー向けの物件も検討することも適切と言えます。需要にメリハリがあり、ターゲットを絞りやすいという見方ができます。

静岡市
静岡市でおすすめの土地活用法 5選!
この章では、静岡市でおすすめの土地活用について解説します。
【1】静岡駅周辺であれば都市型ワンルーム賃貸マンション経営
静岡市は県や国の施設も集積しており、単身者の底堅い賃貸需要が存在する街です。
中心市街地である静岡駅周辺であれば、社会人の単身者をターゲットとした都市型ワンルーム賃貸マンション経営が適切と言えます。
社会人の単身者は、セキュリティーを重視します。単身者向けのワンルームマンションを建てるのであれば、集合エントランスはオートロックにし、室内にはカラーモニター付きインターフォンを設置することが望ましいです。
また、社会人の単身者は日中が不在のため、宅配ボックスも仕様として求められています。
【2】静岡駅から数駅離れた周辺部なら、単身者向け広めの1LDK
静岡駅から数駅離れた周辺部にも単身者の賃貸需要はあります。
勤務先が静岡駅下車の人は、静岡駅から数駅離れた周辺部にも住んでいます。周辺部に住む単身者は、家賃が抑えられ、かつ部屋も広い物件を求める傾向が強いです。
1Kのような狭い間取りではなく、1LDKといったやや広めの間取りの方が好まれる傾向が強いです。
専有面積としては40~50㎡程度で、ゆったりと住める物件の方がニーズを捉えやすいです。
【3】ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅経営
IoTとは「Internet of Things」の略です。「Internet of Things」は「インターネット(Internet)回線を通じてモノ(Things)を繋ぐ」という意味になります。
IoT住宅とは、インターネット回線を通じて住宅設備を繋ぎ、居住の快適性の向上を目指した住宅のことです。
遠隔操作によって住宅設備を動かすことができることから、家に不在となることが多い共働き世帯が住みやすい住宅となっています。
例えば玄関の鍵とスマホを連動させ、子どもが帰宅したかどうかを確認できるといった設備もあります。
近年は全国的に共働き世帯が増えていますので、これからIoT賃貸住宅とすることが望ましいと言えます。
【4】サービス付き高齢者向け住宅経営
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談のサービスを兼ね備えた高齢者向け住宅のことです。
土地活用としては、介護事業者に建物を一棟貸しするタイプの貸し方となります。
静岡市に限らず、全国の政令指定都市では元々の人口が多いことから、今後、急速に高齢者の数が増えていくことが予想されています。
高齢化の問題は地方の問題ではなく、今後は大都市に深刻な影響を与える問題とされています。
静岡市も高齢者の数は増えていくことから、高齢者をターゲットとしたサ高住も選択のひとつの方法です。

【5】郊外の幹線道路沿いならロードサイド型貸店舗経営
郊外の幹線道路沿いならロードサイド型貸店舗経営も選択肢のひとつです。具体的には、コンビニの一棟貸し等が考えられます。
トラックが停められるような広い土地であれば、コンビニの出店の可能性があります。
静岡市の土地活用をお考えの方は、
東建コーポレーションまでご相談ください
以上、静岡市の土地活用について解説してきました。
政令指定都市かつ県庁所在地である静岡市は、土地活用に適した街です。
静岡市で土地活用を行うなら住居系を中心に検討することが適切と言えます。静岡市におすすめの土地活用には、「静岡駅周辺であれば都市型ワンルーム賃貸マンション経営」や「ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅経営」等がありました。
静岡市で土地活用を行う際の参考にしていただければと思います。