
相模原市は東京23区や横浜市に近いことから、住宅需要に底堅いものがあります。
また、市内には大学も多く、常に一定数の若い世代が集まってくることも特徴で、土地活用に適した都市です。
相模原市で土地活用を行うには、どのようなものがおすすめなのでしょうか。この記事では、「相模原市の土地活用」について解説します。
目次
相模原市の特徴

相模原市は、2010年(平成22年)に政令指定都市に移行した街で、人口は2023年9月1日時点で725,030人となっています。
神奈川県には、相模原市の他、横浜市、川崎市の3つの政令指定都市が存在します。
ひとつの県に3つも政令指定都市があるのは神奈川県だけですので、神奈川県がいかに人口の多い県であるかが分かります。相模原市は神奈川県の内陸部にあり、隣接する東京都の町田市や八王子市と一体となった経済圏域を形成している点が特徴です。相模原市は中央区と緑区、南区の3区からなりますが、商業繁華性は緑区にあるJR橋本駅や南区にある小田急小田原線の相模大野駅が高くなっています。
橋本駅はJR横浜線と相模線、京王相模原線の3路線が利用でき、非常に便利な駅です。また、橋本駅周辺は、将来、リニアモーターカーの新駅ができる予定となっています。
相模大野駅は、周辺に団地が多く、利用者数が増えていったことで発展していきました。
相模原市の特筆すべき特徴としては、政令指定都市の中では昼夜間人口比率が低い部類に属するという点です。昼夜間人口比率とは、昼間と夜間の人口比率のことを指し、100を超えていると昼間の方が人口は多いという意味になります。
相模原市の昼夜間人口比率は、2020年において88.9%です。これは昼間より夜間の方が人口は多いということを意味し、相模原市はベッドタウン的な性格を有するということを物語っています。
政令指定都市は県庁所在地に指定されることが多く、県庁所在地の政令指定都市は拠点性が高いことから昼夜間人口比率が高くなる傾向があります。しかしながら、相模原市は市外に働きに行く人が多いため、昼夜間人口比率が低めになっているのです。
相模原市で土地活用を行う場合には、このベッドタウンとしての性格を意識する必要があると言えます。

相模原市
相模原市の土地活用の可能性
相模原市で土地活用をするなら、オフィスのような事業系よりもアパートのような住居系の土地活用が適しています。理由としては、相模原市はベッドタウン的な性格を有しており、事業系よりも住居系の方が賃貸需要は強いからです。
また、相模原市は中心となる駅が橋本駅や相模大野駅に分散しています。いずれの駅も中央区ではなく、市の中心部と発展した駅が別の場所に存在しています。
オフィスの需要を強力に引き付ける核となるエリアが形成されていないことから、事業系の賃貸需要は総じて弱いです。
一方で、住居系に関しては、周辺都市に比べて割安感のある相模原市は人を呼び込みやすくなっています。
東京23区や横浜市から住人を集めることができ、住居系の賃貸需要は底堅くなっているのです。
相模原市でおすすめの土地活用法 5選!
相模原市でおすすめの土地活用について解説します。
【1】単身者向けなら広めの1LDK
単身者向けなら広めの1LDKがおすすめです。
相模原市内には、横浜市や都内に通勤する単身の社会人も多く住んでいます。単身者向けの賃貸物件は横浜市や都内にも多くありますが、狭くて家賃が高い点がネックで、郊外に流れてきます。そのため、相模原市に賃貸物件を求めてくる単身者は、「部屋の広さ」や「家賃の安さ」を求めており、相模原市で単身者向けのアパートを経営するのであれば、1LDKのようなやや広めの間取りにした方がニーズを捉えやすいのです。

【2】ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅
ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅がおすすめです。近年は、全国的に共働き世帯が増えているため、共働き世帯をターゲットとした賃貸住宅は将来性があります。
IoT賃貸住宅とは、インターネット回線を通じて住宅設備を繋ぎ、家事の負担を軽減して居住の快適性の向上させた賃貸住宅のことです。IoTは「Internet of Things」の略であり、IoTには「インターネット回線を通じてモノ(Things)を繋ぐ」という意味があります。
IoT賃貸住宅では、スマホでエアコンや宅配管理、バスの給湯等の住宅設備を遠隔操作することができ、共働き世帯の家事の負担を減らすことができます。
【3】大学周辺なら学生向けアパート
相模原市は私立大学が多いことが特徴です。
東京の私立大学の相模原キャンパスがあり、例えば青山学院大学や北里大学、女子美術大学が相模原キャンパスを設けています。
その他として、麻布大学や桜美林大学、相模女子大学等の私立大学があります。青山学院大学は箱根駅伝の強豪校として有名ですが、陸上部は相模原キャンパスで練習しています。相模原にある広いキャンパスで十分な練習をできることが、青山学院大学の強みです。
大学周辺に土地を持っている場合には、学生向けアパートがおすすめです。学生街は、入学と卒業によって毎年のように人が入れ替わり、恒常的に賃貸需要が発生しています。家賃も基本的には親が支払いますので、不払いリスクもほとんどありません。学生アパートは賃貸需要を捉えやすく、収益も安定しているというメリットがあります。
【4】駅周辺やスーパーの近くなら医療モール
医療モールとは、借主を診療所や調剤薬局、歯科医院等の医療系テナントに特化した施設のことです。医療モールは住宅地と相性が良く、相模原市のような住宅地が広がっている街に適した土地活用となります。駅周辺やスーパーの近く等の人が集まりやすい場所にある広い土地に、おすすめの土地活用です。
【5】サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談の福祉サービスを提供する住宅のことです。相模原市だけでなく、人口の多い全国の政令指定都市は将来、一気に高齢化が進むことが懸念されています。サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者を対象とした土地活用であり、将来性は高いです。

相模原市の土地活用をお考えの方は、
東建コーポレーションまでご相談下さい
以上、相模原市の土地活用について解説してきました。
人口が多い相模原市は、土地活用に適した街です。
相模原市はベッドタウン的な性格を有していることから、事業系よりも住居系の土地活用の方が望ましいと言えます。
相模原市でおすすめの土地活用として「単身者向けなら広めの1LDK」や「大学周辺なら学生向けアパート」等をご紹介しました。
相模原市で土地活用を行う際の参考にして頂ければと思います。