
神戸市は関西経済圏における主要都市であり、土地活用に適しています。
港町として栄えてきた歴史があり、おしゃれな街であることも魅力。また、関西圏の中では教育熱の高い地域であることから、市外からも人を呼び込むことができる力を持ち合わせています。
神戸市では、どのような土地活用がおすすめなのでしょうか。
この記事では「神戸市の土地活用」について解説します。
目次
神戸市の特徴
神戸市は、1956年(昭和31年)に政令指定都市に移行した街です。政令指定都市は1956年からスタートしましたが、最初の1956年に指定されたのは、神戸市と大阪市、名古屋市、京都市、横浜市の5つだけ。神戸市は、日本の名だたる大都市と同時期に政令指定都市となった歴史があります。
神戸市の人口は、2023年10月1日時点で1,499,887人。関西経済圏の中にある衛星都市としての性格を持ち、関東で言う横浜市やさいたま市、千葉市のような衛星都市と似た部分がある点が特徴です。
神戸市のような衛星都市は、中心地である大阪市に近いほど人口も増えていく傾向があります。灘区や東灘区といった大阪市に近い東部の方が、住宅地としての人気は高いです。
また、神戸市は北部に六甲山が迫っており、神戸市北区はほぼ六甲山が占めています。六甲山は標高が931mもあり、人々の生産活動や暮らしには適さない地域も多いです(一般的に、非可住地とされるのは、標高が500m以上の土地となります)。
そのため、神戸市は面積の割に可住地部分が少なく、瀬戸内海側に高密度に街が形成されています。

神戸市
神戸市の土地活用の可能性
神戸市で土地活用を行うのであれば、オフィスのような事業系よりもアパートや賃貸マンションといった住居系の方がおすすめです。
神戸市は大阪市と近いため、大阪の会社が神戸支店を設置するニーズは少ないです。神戸市に限らず、全国の政令指定都市では交通手段が発達したことから大企業が支店を置くニーズは減っています。近年は、大阪市を含めた関西経済圏の全体でもオフィス需要は減っていると言えます。
また、就労人口も減っており、リモートワークというオフィスを必要としない働き方も増えてきたため、オフィスの需要は今後も弱まっていく方向にあると考えられます。
一方で、住宅需要は底堅いものが存在します。
阪神間エリアは、関西経済圏の中でも住宅地として需要が常に高い地域です。特に阪急神戸線沿線には、岡本、御影、六甲といった駅周辺に高級住宅街があり、住宅地としてのブランド力の高さを物語っています。
神戸市でおすすめの土地活用法 5選!

この章では、神戸市でおすすめの土地活用について解説します。
【1】三ノ宮駅周辺ならワンルームマンション
三ノ宮駅周辺は、神戸市の中で最も商業繁華性の高いエリアとなります。利便性が高いため、三ノ宮駅周辺なら社会人向けのワンルームマンションがおすすめです。オートロックや高速インターネット等の単身者のニーズに合わせた仕様とすることで、入居者様が入居を決めやすい物件にすることができます。

【2】東灘区なら戸建て賃貸
東灘区には、全国屈指の進学校である灘中学校・灘高等学校があります。灘中の受験は全国区であり、灘中に入るために県外から灘中の近くに引っ越してくる人もいるくらいです。
家族で移転してくる人もおり、その場合、戸建て賃貸がおすすめ。灘中に合格した世帯であれば6年間住んでくれる可能性があり、長期安定的な収益が期待できます。
【3】六甲周辺なら学生向けアパート
六甲には神戸大学があることから、六甲周辺なら学生向けアパートがおすすめ。神戸大学は難関国立10大学のひとつであり、西日本を中心に全国から学生が集まってきます。九州や四国、中国地方からも多くの学生が入学するため、大学周辺の単身用賃貸ニーズは高いです。
【4】ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅
神戸市には、神戸製鋼所や川崎重工業といった名だたる大企業が存在します。また、政令指定都市かつ県庁所在地でもあることから、兵庫県庁や兵庫県警本部といった県の機関、裁判所や法務局といった国の機関も多いです。
神戸市内には働く場所も多く、神戸市内に勤務するファミリー世帯も多く住んでいます。
神戸市内のファミリー世帯は、近年は専業主婦世帯が減り、共働き世帯が増える傾向にあります。そのため、共働き世帯をターゲットとしたIoT賃貸住宅の将来性は高いと言えます。
IoTは「Internet of Things」の略であり、IoTには「インターネット回線を通じてモノ(Things)を繋ぐ」という意味があります。IoT賃貸住宅とは、インターネット回線を通じて住宅設備を繋ぎ、居住の快適性の向上を目指した賃貸住宅を指します。インターネットと繋げる住宅設備には、エアコンや宅配管理、浴室の給湯、玄関の電気錠、照明、インターフォン、ネットワークカメラ、シャッター、太陽光発電、蓄電池等があります。
IoT賃貸住宅では、これらの住宅設備をスマホで遠隔操作することができ、共働き世帯の家事の負担を減らすことができる住宅です。共働き世帯のニーズに合致しており、他の物件と差別化ができます。
【5】サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談の福祉サービスを提供する住宅のことです。
神戸市に限らず、人口が多い政令指定都市では、今後、一気に高齢化が進むことが懸念されています。現役世代の人口が多く、子供が少ないことから、ボリュームゾーンの団塊ジュニア世代が退職(定年)すると人口のバランスが大きく崩れることが予想されています。
高齢者が増えたとき、問題となるのは介護を必要とする高齢者向け住宅の不足です。そのため、高齢者をターゲットとしたサービス付き高齢者向け住宅は、将来性の高い土地活用と言えます。
また、神戸市のような坂道の多い街では、サービス付き高齢者向け住宅は海側の平地に建てることが適切です。坂が多い地域は高齢者にとって住みにくいため、平地の方が需要を捉えることができます。
神戸市の土地活用をお考えの方は、
東建コーポレーションまでご相談下さい
以上、神戸市の土地活用について解説してきました。
政令指定都市かつ県庁所在地である神戸市は、土地活用に向いた街です。神戸市で土地活用を行うには、住居系を中心に検討することが望ましいと言えます。
神戸市でおすすめの土地活用には、「三ノ宮駅周辺ならワンルームマンション」、「東灘区なら戸建て賃貸」等がありました。
神戸市で土地活用を行う際の参考にしていただけると幸いです。