
ビジネスの世界では、需要者のニーズを捉えた上で商品開発やサービスの提供を行うことがセオリーです。
賃貸経営も同じで、入居者様のニーズをしっかり捉えて賃貸物件を計画することが基本と言えます。
しかしながら、入居者様目線をどのように捉えるべきかが分からないというオーナー様もいらっしゃると思います。
入居者様のニーズを捉えて賃貸物件を計画するには、一体どのような視点で考えれば良いのでしょうか。この記事では「入居者様目線を踏まえた土地活用とは」と題して、入居者様のニーズを捉えて賃貸物件を計画する方法について、事例を交えて解説します。
目次
地域のきめ細やかなニーズを捉えることが鍵

賃貸経営で入居者様のニーズを把握するにあたっては、地域のきめ細やかなニーズを捉えるというスタンスが重要となります。
不動産は「動かざる資産」であり、賃貸物件はその地域から動かすことのできない商品。
その地域でしか収益化できない点が最大の特徴です。そのため、地域のニーズを捉えることは非常に重要になります。
例えば、駅から遠くて車の利用が必須の地域で、駐車場のないアパートを作ってしまったら、入居が付く可能性は低いでしょう。
下町などの庶民的な街に高級賃貸マンションを作っても、入居は苦戦するかも知れません。
地域のニーズをきめ細かく見ていけば、入居者様目線の賃貸物件にもっと近づくことができます。
例えば、近くにある大学が音楽大学であれば、防音室付き賃貸マンションという選択も考えられ、隣室に気兼ねなく自由に楽器演奏の練習がしたいというニーズを捉えた付加価値となるため、家賃も高く設定することができるでしょう。近くに広い大きな公園や広い河川敷があり、愛犬のお散歩ができる環境が整っているなら、ペット共生型賃貸マンションがニーズを捉えているでしょう。
このように、地域のニーズをきめ細かく捉えることが、賃貸物件を計画するポイントになります。
入居者様目線を踏まえた間取り

アパートや賃貸マンションの望ましい間取りは、入居者様のターゲットを決めることで自ずと決まってきます。
間取りを先に決めるのではなく、入居者様のターゲットを先に決めるという順番が重要です。
例えば、ビジネス街に近く、交通利便性の高い駅周辺であれば、社会人の単身者が主なターゲットになります。
社会人の単身者がターゲットであれば、間取りはワンルームや1LDKが候補となります。
社会人の単身者は学生ではないので、家賃の負担能力も高いため、ワンルームよりも少し広い1Kあるいは1LDKの方がニーズは高いと言えるでしょう。
これに対して、学生街のアパートであれば、家賃を極力抑えたいというニーズが強いため、狭いワンルームの方が需要はあります。また、公立の小中学校の学区で良いエリアであれば、家族世帯のニーズが高いため、自ずと間取りは2LDKなどのファミリー向けが中心となります。このように、間取りは入居者様のターゲットを決めると自ずと決まってきます。
入居者様目線を踏まえた設備仕様

設備に関しても、ターゲットと連動して決まります。
例えば、浴室の追い焚き機能といった設備は、家族世帯向けではニーズは高いですが、単身者向けではニーズは低いですし、システムキッチンも家族世帯向けの方が喜ばれます。
また、最近ではネット通販による物品の購入は日常的なこと。しかしながら日中に不在がちな人にとっては宅配ボックスが必需設備となりますので、物件の設備にも組み入れますし、リモートワークやリモート授業があたりまえになってきている昨今では、インターネット無料設備はいずれのターゲットからも高い人気があります。
あくまでも先に入居者様のターゲットを決めることがポイントですので、設備は入居者様のターゲットを決めたあとに考えていくことになります。
竣工後の賃貸管理体制で
入居者様の満足度を上げることも重要

入居者様目線を踏まえた土地活用を行うには、最初の企画だけでなく、賃貸管理体制によって入居者様の満足度を上げることも重要となります。
例えば、24時間コールセンターを設けて、水漏れや設備の故障といった突発的なトラブルにも対応してくれる管理会社は、入居者様の満足度を高めてくれます。また、違法駐車への対応やゴミ出しのルール違反、騒音など、入居者様同士における普段の生活環境を乱すトラブルに対しても迅速な対応をしてくれる管理体制には安心感があります。
貸主だけでなく、借主に向けた心遣いが行き届いている管理会社は、入居者様にとって安心して暮らせる環境を守ってくれる頼もしい存在です。このようにしっかりとした管理は、競合物件との差別化にも大きな影響を与えることから、土地活用を行う上で重要な要素になると言えます。

東建コーポレーションは、
入居者様目線を踏まえた土地活用をご提案します
以上、入居者様目線と土地活用について解説してきました。
入居者様目線を踏まえた土地活用を行うにあたっては、その地域に生じている需要を捉えることがポイントで、間取りや設備は、入居者様のターゲットに合わせて組み込んでいく必要があります。竣工後は、入居者様の満足度を上げる管理体制とすることも適切な対策です。
東建コーポレーションでは、全国555 店舗(2023年4月30日現在、FC店含む)の事業所展開をしており、全国の賃貸市場動向を収集し、把握。
お客様の所有地の立地条件に最適な土地活用コンサルティングをご提供致します。
また、建築商品も差別化を図れる、ペットパッケージ仕様やこだわり設備仕様等を豊富に取り揃えています。
さらに、賃貸管理に関しては24時間コールセンターを完備し、入居者様の満足度を上げることにも注力しています。
東建コーポレーションは、入居者様目線を踏まえた土地活用をご提案します。お気軽にご相談下さい。