
土地活用では建築会社が重要なパートナーとなります。
建築会社の中でも特に土地活用専門会社は関連会社に賃貸管理会社を有しているため、土地活用のパートナーに最適です。
土地活用専門会社なら竣工後の賃貸管理も含めてトータルに土地活用を依頼することができます。
土地活用を行う上で、適切なパートナーとなる建築会社をどのように選べば良いのでしょうか。
この記事では土地活用のパートナーである「建築会社」について土地活用専門会社を中心に解説します。
目次
建築会社により異なる特徴、相違点
建築会社にはそれぞれ個性、特徴があり、相違点があります。
最初に建築会社により異なる特徴、相違点について、7つご紹介します。
設計の自由度
多くの土地活用専門会社は設計事務所でもあり、設計と施工の両方を依頼できる体制となっています。
本来、設計と施工は別物ですが、土地活用専門会社は設計も施工も依頼できる点がメリット。
しかも、土地活用専門会社の設計料は外部の設計会社に依頼するよりも安くなっており、経済的なメリットもあります。
ただし、土地活用専門会社は自社の得意な工法を前提に最適な設計を行う傾向があるため、会社によっては設計の自由度が低い場合もあります。例えば狭小地等の特殊な敷地には対応できない場合もあり、特殊な設計を要する場合には自由設計も対応可能な会社を選ぶことが適切です。
デザイン性
デザイン性も、土地活用専門会社によって異なる部分です。
建物のデザイン性は、使用できる外壁の仕上げ材によっても差が出てきます。
石やタイルといった重い仕上げ材を使うと、高級感のあるデザインとなります。しかし、石やタイルのような重い仕上げ材は、地震時の揺れが少ない鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造でないと使いにくい素材でもあります。
土地活用専門会社には、それぞれ得意とする構造があり、木造が得意な会社と鉄筋コンクリート造が得意な会社では利用可能な仕上げ材に差が出てきます。
利用可能な仕上げ材の差から、デザイン性にも差を感じることが多いです。
提案力
提案力は土地活用専門会社によって異なります。
土地活用は、まず土地の立地条件や法規制などの立地特性によって土地活用方法が絞り込まれます。
その絞り込まれた土地活用方法の中から、土地オーナー様が求める「収益」や「古い貸家の建替え」、「相続税対策」などといった土地活用の目的に合致した活用方法と、建物の建築規模を提案することになります。
会社によって得意分野は異なりますので、過去の提案事例や建築実績などを比較して自分の目的に合った会社を選ぶことが重要です。
構造と価格
土地活用専門会社は各社が得意とする建築材料や工法が異なります。木造を得意とする会社もあれば、鉄筋コンクリート造を得意とする会社もありますので、同じ規模の建物でも、建築材料が異なれば、価格も自ずと異なることが通常です。
また、同じ建築材料であっても価格は工法によっても異なります。
例えば、鉄筋コンクリート造には、大きく分けてラーメン構造と壁式構造の2種類があります。
ラーメン構造とは、主に柱と梁で建物を支えていく構造です。
壁式構造とは、主に壁で建物を支えていく構造になります。
ラーメン構造と壁式構造でも価格が異なることが一般的です。
また、ラーメン構造と壁式構造では建築可能な階数も異なってきます。土地活用専門会社は、建築する建物の規模や用途に適した材料や工法を得意とする会社を選ぶことが適切です。
品質維持と検査体制
品質維持と検査体制も建築会社によって異なります。
土地活用専門会社は、建築基準法等で定められた最低限の基準を上回る水準で、独自の品質基準を定めていることも多いです。
社内基準が高い水準の会社は施工の質も高くなっていますので、品質基準が高ければそれに伴い工事中の検査体制も厳しくなっています。
品質維持と検査体制は、例えばコンクリートの施工部分に差が出やすいです。
コンクリートは中の水分が抜けることでクラックと呼ばれるひび割れが発生することがあります。
丁寧に施工されている会社の建築物はクラックが発生しにくいですが、施工の質が低い会社の建築物は築後数年で様々な箇所にクラックが生じる事例も散見されます。
竣工後のことを考慮すれば、品質が優れた建築会社に依頼した方が望ましいと言えます。
アフターサービス
アフターサービスは、建築会社によって差が出やすい部分で、関連会社にメンテナンス会社があるケースでは、建物所有者に担当者が付きます。
建物に不具合が発生した場合には、その担当者に連絡すればすぐに対応してくれます。
メンテナンス会社がない場合、修繕の対応はかなり大変です。
トイレが壊れたり、空調が壊れたりした場合は、自分でそれぞれトイレの修繕会社や空調の修繕会社を探さなければなりません。
メンテナンス会社があれば、窓口が一本化されているため、トイレや空調、キッチンなど、場所や設備を問わず、担当者に伝えれば適切な修繕会社を手配してくれます。また、建物は定期的に大規模修繕を実施していくことが必要ですので、メンテナンス会社があれば大規模修繕も依頼することができます。
管理会社と管理方式
土地活用専門会社には、関連会社に管理会社があることが多いです。
管理会社は対応できる管理方式も異なり、また管理料も差があります。管理料が異なれば収益性にも影響します。

建築会社を選定する3つのポイント

この章では、建築会社を選定する3つのポイントについて解説します。
【1】希望のプランを実現してくれる
建築会社を選ぶ際は希望のプランを実現してくれることが重要です。例えば、店舗区画に柱のない大きな空間を作りたい場合には、その希望を実現できる会社を選ぶ必要があります。
【2】建築費が適正である
建築費は施工の質を考慮すると、一概に安い会社が良いとは限りません。高過ぎるのは問題があると思いますが、安過ぎない適正価格の会社を選ぶことが望ましいです。
【3】アフターサービスの体制が整っている
建築会社は、アフターサービスの体制が整っている会社を選ぶこともポイントです。
社内にメンテナンス部門がある、もしくは関連会社にメンテナンス会社や管理会社があり、担当者が付いてくれるような会社が適切と言えます。
土地活用をご検討の際は東建コーポレーションに
ご相談ください
以上、土地活用のパートナーとして建築会社について解説してきました。
建築会社には「設計の自由度」や「デザイン性」、「提案力」といった相違点がありました。
建築会社を選定するポイントとしては「希望のプランを実現してくれる」、「建築費が適正である」、「アフターサービスの体制が整っている」等がありました。
良いパートナーを選ぶための参考にしていただけると幸いです。
東建コーポレーションでは、賃貸経営を長期安定経営に導くために建築技術部(設計・現場監督)はもとより仲介管理部も擁し、入居仲介、建物管理、賃貸管理の3つの業務を通じて全国のオーナー様をサポートしています。そのノウハウの蓄積により、お客様のご要望に応じた適切な土地活用コンサルティングをご提供します。
土地活用をご検討の際は、東建コーポレーションにご相談ください。