
埼玉県の中心地にある「さいたま市」は、人口も多く、東京都内へも至近です。政令指定都市かつ県庁所在地でもある「さいたま市」は、都市としてのポテンシャルが高い街です。
また、さいたま市は、東北地方、上越地方、北陸地方の3つの地方にとって、首都圏の玄関口となっています。
人が集まる要素が多分にあるさいたま市は、土地活用に非常に向いている街と言えます。
では、さいたま市では、具体的にどのような土地活用がおすすめなのでしょうか。
この記事では「さいたま市」におすすめの土地活用について解説します。
目次
さいたま市の特徴
さいたま市は、2003年に政令指定都市に移行した街です。
2023年10月1日時点の人口は、1,343,826人となっています。
さいたま市は浦和市と大宮市、与野市が合併してできた街であり、大宮駅の周辺に商業繁華性の高い中心市街地が形成されています。
さいたま市は、JR大宮駅に東北新幹線と上越新幹線、北陸新幹線の3線が乗り入れていることが特徴です。
東北地方と上越地方、北陸地方の3つを繋ぐ結節点となっており、東北地方や上越地方、北陸地方(以下、「3地方」と呼称)の人からすると、さいたま市は首都圏の玄関口になっていると言えます。
玄関口であることは、3地方の出身者の人たちにとって首都圏のどこに住むかに強い影響を与えます。
一般的に、地方出身者が首都圏に住む場合、地元に近い方を選ぶ傾向があります。
例えば、大阪出身の人なら、首都圏の西側の横浜市に住むことが多い、といった具合です。
このように人が地元に近い方を選ぶ傾向を「地縁的選好性」と呼びます。
3地方の出身者の人たちにとって、地縁的選好性によって最も選ばれやすい首都圏の都市が、さいたま市なのです。
つまり、さいたま市は背後地に3地方の人口を抱えていると言っても過言ではなく、多くの人を集められる条件を備えています。

さいたま市
さいたま市の土地活用の可能性

さいたま市で土地活用を行うのであれば、オフィスのような事業系よりもアパートや賃貸マンションといった住居系の方が望ましいと言えます。
理由としては、さいたま市はオフィスの賃貸需要よりも住宅の賃貸需要の方が底堅いからです。
さいたま市は都内から近く、都内の会社の営業範囲であるため、わざわざ企業が埼玉支店を置く必要性がありません。
さいたま市内にオフィスを借りなくても、さいたま市へは営業できる会社が多いため、必然的にオフィスの賃貸需要は弱まるのです。
一方で、東北、北陸、上越の3地方から人を呼び寄せることができるさいたま市は、賃貸住宅に強い需要があります。
そのため、さいたま市では住居系の土地活用を選択した方が、安定した収益を期待できるのです。
さいたま市でおすすめの土地活用法 5選!
ここでは、さいたま市でおすすめの土地活用について解説します。
【1】大宮駅周辺ならワンルーム賃貸マンション経営
大宮駅は、さいたま市の中で最も商業繁華性の高い駅であり、利便性も高く、働く場所も豊富にあります。
また、1駅離れたさいたま新都心駅は、国の出先機関も多いです。
大宮駅周辺は、さいたま市内で働く社会人に人気のある街であることから、社会人の単身者向けのワンルーム賃貸マンション経営が適しています。
社会人は家賃の負担能力が高いため、家賃を高めに設定することができます。
また、社会人はセキュリティーを重視する人が多いので、エントランスのオートロックや、カラーモニター付きインターフォン、防犯カメラ等を設置することで、ニーズに訴求することができます。

【2】単身者向けなら広めの1LDK
都内勤務の社会人の単身者をターゲットとした物件にするのであれば、広めの1LDKがおすすめです。
都内勤務の単身者は、広さを求めてさいたま市に物件を探しに来る傾向があります。
ゆったりと住める広めの間取りとすることで、都内から流れてくる単身者のニーズを捉えやすくなります。
また、広めの1LDKなら、単身者のみならず、DINKS(子供のいない共働きの夫婦世帯)のニーズも捉えることができます。

【3】ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅
一般的に賃貸経営は、家族世帯をターゲットとするよりも、単身世帯をターゲットとした方が収益性は高くなります。
理由としては、ファミリータイプよりもワンルームの方が賃貸需要も賃料単価も高いからです。
しかし、「共働き世帯」に限っては、増加傾向にありビジネスチャンスが広がっています。
増加傾向にある共働き世帯の需要を上手く捉えれば、ペア・ファミリータイプであっても空室の発生しにくい賃貸経営が見込めます。
共働き世帯をターゲットとした賃貸住宅でおすすめなのが、IoT賃貸住宅です。IoTとは「Internet of Things」の略で、「インターネット回線を通じてモノ(Things)を繋ぐ」という意味になります。
IoT賃貸住宅は、インターネットと住宅設備を繋ぎ、スマホで住宅設備を遠隔操作して家事を楽にしてくれる賃貸住宅のことです。
スマホで接続できる設備には、エアコンや宅配管理、お風呂の給湯、玄関の電気錠、照明、インターフォン、ネットワークカメラ、シャッター等の様々な設備があります。
絶対数としてはまだ少ないため、これから建てても他の物件と十分に差別化することができます。
【4】駅周辺やスーパーの近くなら医療モール
医療モールとは、診療所や調剤薬局、歯科医院等の医療系テナント(借主)を集めた施設のことです。
医療モールは、借主がクリニックや診療所等であるため、撤退リスクが低く収益性が安定しているという特徴があります。
診療所等の利用者は個人であることから、医療系テナントの出店ニーズも人口が多い住宅地の方が強くなります。
医療モールは、さいたま市のような人口の多い都市と相性が良い土地活用です。
医療モールに適した立地は、駅周辺やスーパーの近くといった人が多く集まる場所が適しています。
【5】サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認と生活相談の福祉サービスを提供する住宅のことです。
サービス付き高齢者向け住宅は、介護事業者に建物を一棟貸しする形式の土地活用となります。
近年、首都圏では都内の高齢者が高齢者向け住宅を求めてさいたま市や千葉市といった郊外に移住するケースが増えてきています。
理由としては、都内は高齢者向け住宅を建てられる土地の余裕がないため、高齢者が郊外へ流れているからです。
首都圏内でも便利なさいたま市は、高齢者にも選ばれやすい街となっています。
今後、都内やさいたま市内でも高齢者は急増していきますので、サービス付き高齢者向け住宅は将来性の高い土地活用と言えます。

さいたま市で土地活用をお考えの方は、
東建コーポレーションまでご相談ください
以上、さいたま市の土地活用について解説してきました。
東京に近く、政令指定都市かつ県庁所在地でもあるさいたま市は、土地活用に適した街です。
さいたま市で土地活用を行うなら、事業系よりも住居系を優先することが望ましいと言えます。
さいたま市でおすすめの土地活用には「大宮駅周辺ならワンルームマンション」や「ファミリータイプなら共働き向けIoT賃貸住宅」等がありました。
さいたま市で土地活用を行う際の参考にしていただければと思います。